来年でデビュー25年を迎えるBUMP OF CHICKEN。テレビ出演も極端に少なく、紅白歌合戦も2015年、2021年の2回のみの出演となっています。2015年は出演している「CDJ」からの生中継で『ray』を、2021年はNHK朝の連続ドラマ『おかえりモネ』の主題歌『なないろ』とBUMPの代表曲『天体観測』を演奏しました。
かつてボーカルの藤原基央さんはあるインタビューで「ブラウン管の前で判断されたくない」といった旨の発言をしており、あえてテレビ出演を避けていたように思われます。
メディア露出が極端に少ないBUMP OF CHICKENも「現在の音楽シーンはBUMPがいなければない」と言われており、筆者のように20年来のファンもいるように、着実に、力強くファンを獲得しています。
そんなBUMPの魅力は藤原さんの書く「心に刺さる歌詞」でしょう。今回はそんな心に刺さる歌詞を筆者が特にグッときた3曲紹介していきます。
心に刺さる歌3曲
ファン歴22年の筆者が選ぶ「心に刺さる歌詞」を持つ楽曲は
- ガラスのブルース
- 花の名
- ロストマン
の3曲です。順番に紹介していきます。
ガラスのブルース
BUMP OF CHICKENの最初のオリジナルソング『ガラスのブルース』は軽快なメロディですが心にグッとくる、語りかけるような曲です。
「昨日よりマシな飯が食えたなら 今日はいい日だったと空を見上げて笑い飛ばしてやる」という歌詞がまさに「力強く生きている」勇気をくれる一曲です。
ライブでオーディエンスの大合唱「ガラスの眼を持つ猫は星になったよ 大きな声も止まったよ 命のカケラも燃やし尽くしてしまったね 得意のブルースも聴けないね」は歌いながら涙が出てくるほどです。
ちなみにこの歌に登場する猫『ニコル』は、藤原さんのお母さんが、藤原さんが幼い時に描いてくれた猫だそうです。
花の名
12枚目のシングルとして2007年にリリースされた『花の名』は映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の主題歌としても有名な1曲です。
「簡単なことなのに どうして言えないんだろう 言えないことなのに どうして伝わるんだろう 一緒に見た空を忘れても 一緒にいたことは忘れない」と言う歌い出しから始まるこの曲は藤原さんの優しさに溢れる一曲です。
続く「あなたが花なら たくさんのそれらと変わり無いのかもしれない そこからひとつ選んだ 僕だけに歌える唄がある あなただけに聴こえる唄がある」と出会うまで、そこから付き合うまで赤の他人だった【あなたの大切な人】をより大切にしなければいけないと思わせてくれます。
正直どこを切り取っても心に刺さりまくる歌詞です。
ちなみに、筆者は結婚式のエンドロールでこの『花の名』を流しました。
ロストマン
2003年にリリースされた6枚目のシングル「ロストマン/sailing day」の名曲です。BUMPの特徴でもある、聴く人全員が「自分のことかな」と思えるような、スッと心に入ってくるような曲です。
「破り損なった 手作りの地図 たどった途中の現在地 動かないコンパス 片手に乗せて 霞んだ目凝らしている」と、現在地も、どこに向かったらいいのかもわからない、まさに目の前が霞んでしまっている主人公が、「迷子って気づいていたって 気づかないフリをし」て、それでも「これが僕の望んだ世界だ そして今も歩き続ける 不器用な旅時の果てに 正しさを祈りながら」のです。
そして「強く手を振って あの日の背中に サヨナラを告げる現在地 動き出すコンパス さぁ行こうかロストマン」とまた歩みだします。そして「君を忘れたこの世界を 愛せた時は会いに行くよ 間違った 旅路の果てに 正しさを祈りながら 再会を祈りながら」と物語が完結していきます。
誰もが自分の進むべき道は不安で、目の前に霞がかかってしまっているように感じることも多々あるでしょう。でも自分が決めた道なんだからと強く足を踏み出すことで、間違いだらけでも最終的には正しい方向に向かっていけている、と背中を押してくれます。
Mr.Childrenの櫻井和寿さんも「この曲には敵わない」と唸った一曲です。
最後に
今回はNHK朝の連続ドラマ『おかえりモネ』の放送中に#なないろと話題となったBUMP OF CHICKENの歌詞についてまとめてきました。
バンプオブチキン 歌詞はどれもが心に刺さります。今回は3曲だけでしたが、立場やその時の心情に寄り添ってくれる曲が非常に多くあります。
ぜひなんとなく元気がない、背中を優しく押してほしいとおもったらBUMP OF CHICKENの曲を聴いてみてくださいね!