最近流行りのインターネット上での詐欺って?対策方法は?

現代社会において、インターネットを使わない生活は難しいでしょう。2021年の調査では、10〜60代全体での一日平均2時間半程度はインターネットに触れている生活を送っているという結果が出ています。そんなインターネットですが、もちろん危険も潜んでいます。最近のインターネット上での詐欺にはどう言ったものが多いのでしょうか。この記事では、どういった詐欺があるのか?また、その対策方法について説明していきます。

インターネット上での詐欺の種類

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺は年々増加しており、アメリカに次いで多いのが日本という状態です。大手ショッピングサイトやカード会社、銀行、ケータイ会社、運輸業者に配送業者・・・。とにかくみなさんが知っている会社の名前を装ったメールや通知、不在通知などが届きます。そして、偽物のサイトに誘導させ、アカウント情報やクレジットカード番号などの個人情報を入力させたり、ネットバンキングのIDやパスワード、乱数表暗証などを入力させて情報を根こそぎ盗むのです。

さらに最近ではウィルスを使って、正規のネットバンキングにアクセスしている最中にフェイクの入力画面を表示させて、入力した情報を犯罪者に送信するというタイプの被害が増えてきています。この手のウィルスはセキュリティソフトでも探知できないケースが多いのが特徴です。

フィッシング詐欺の対策

一番大切なことは「メールやSMSに書いてあるURLをクリックしない!」ことです。もし気になる文面だったとしたら、そこに書かれているURLをクリックするのでは無く、まずは自分からブラウザで検索して、アクセスしましょう。これだけで、フィッシング詐欺 サイトに誘導されずに済みます。

サポート詐欺

サイトを閲覧していたら、急に警告マークが出てウィルスやマルウェアに感染していることを告げてきます。そして、サポートに電話するように誘導する詐欺です。以前はパソコン上で横行していましたが、最近はスマホでも被害事例が増えてきています。しかも、警告が表示されるだけでなく、アラーム音が鳴り響いたり、サイトを閉じられなくしたり、システム通知に似せていたりと、手口も巧妙になってきています。連絡を取ると、システム修復やウィルス除去に費用の請求をされ、電子マネー等での支払いを指示されるようです。

サポート詐欺の対策

慌てず焦らず、サイトを閉じましょう。Androidの通知設定は、「設定」→「Chrome」の項目で変更できます。ここでサイト一覧を確認して、通知を止めたいサイトのスイッチをオフにすることで通知は止まります。

ショッピング詐欺/偽販売サイト詐欺

オンラインショッピングのサイトで商品を購入し、料金を支払ったのに、商品が届かずショップと連絡が取れなくなったり、ショップ自体が消えてしまったりします。芸能人の方々が被害にあったことをネット上やテレビで告白していましたね。

ショッピング詐欺の対策

まず初めに、販売者の事業者名、所在地や連絡先を確認し、ネットで検索してみましょう。実在していなかったり、名義が違っているのは怪しいです。もしかすると、ショッピング 詐欺サイトだと書かれている様なウェブページが見つかるかもしれません。次に、支払い方法が銀行振り込みのみという場合も警戒しましょう。サイト名や事業者名と異なる個人名の銀行口座が振込先の場合、ネット詐欺の可能性が高くなります。

国際ロマンス詐欺

世界的に被害総額が増えてきているのが、この「ロマンス詐欺」です。出会い系サイトから、普通のSNSまで紳士や淑女を装って近ずき、言葉巧みにお金を振り込ませます。最近では「ビットコインを一緒に投資して、旅行や結婚資金を作ろう」と言うようなものや「一緒にネットカジノで勝ってお金を貯めよう」と甘く囁かれることもあります。

ここで登場する、ビットコインの交換業者サイトやネットカジノサイトは犯人グループが作った偽物です。お金は送金した時点で、犯人の手に渡り、戻ってくることはありません。ビットコインの場合は、さらに犯人逮捕が難しくなり、泣き寝入りするしかないケースが多いんです。

国際ロマンス詐欺の対策

どんな出会いであっても、リスクがあることを忘れてはいけません!お金に関わることやビットコインなどの話が出たら、一旦呼吸を整えてそのロマンスは大丈夫か考えてみましょう。

最後に

今回ご紹介したようなサイバー犯罪は、年々増加の傾向をたどっています。インターネット上の詐欺は本当に身近で起こっていますし、自分自身が次の被害者になる可能性も十分に有り得ます。まずは『デジタルリテラシー:デジタルを活用する人々を対象に知っておいてほしい知識や考え方』を学んで、安全なインターネット生活を送りましょう。